新見正則・白杉望による下肢静脈瘤のはなしと血管疾患のはなし このサイトについてサイトマップ
       
 

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[詳細]下肢静脈瘤

下肢静脈瘤の症状

おもい・だるい・つる
色素沈着
皮膚潰瘍

症状としては軽いもの

 患者さんの多くは表在静脈の拡張による美容的な悩みで外来を受診されます。症状を尋ねると、おもい・だるい・つる、などの自覚症を訴えますが、一方で全く自覚症がないとおっしゃる患者さんもいらっしゃいます。
その理由は、下肢静脈瘤の進行が比較的遅いため、おもい・だるい・つるなどの症状がはっきりと自覚されないからです。
無症状とおっしゃる患者さんに根治手術を施行すると、明らかに手術前後の違いが わかり、こんなに脚が軽いとは思わなかったとおっしゃいます。

 

治療は硬化療法(注射による治療)で消すことが可能です。外来通院で治療できます。
しかし、伏在静脈に逆流がある場合は、日帰り手術や入院治療が必要です。
一度、血管外科医に相談してください。

軽症例

 

 

中等症

中等症例の写真(1)

中等症例の写真(2)

※たくさんありますが、重いです

中等症の下肢静脈瘤は上記に示すように、皮下に蛇行した血管がみられ、診断は極めて容易です。
下記のような重症例になる前に、治療が必要です。中等症でも軽いものは日帰り手術と硬化療法の併用で治療可能ですが、伏在静脈が太い場合などは入院治療をお勧めしています。

 

症状として重篤なもの

 下肢静脈瘤を放置すると静脈血の鬱滞による皮膚の色素沈着と湿疹を生じます。
そして、皮膚が壊れ、皮膚潰瘍となり処置がとても困難となります。また、根治術を施行しても、もとのきれいな皮膚に戻るためには何年も時間を要するか、または色素沈着は長年残ります。ですから、色素沈着を生じる前に、根治術を施行することをお勧めします。

重症例の写真

※たくさんありますが、重いです

重症の下肢静脈瘤では皮下の蛇行した血管は、厚い皮膚の下に隠れ、下肢静脈瘤の経験の豊富な医者以外では診断は極めて困難です。
確定診断がつかず、原因不明のまま入院と退院を繰り返されている患者さんがたくさんいます。

この状態を放置しても、命に関わる状態にはなりませんが、下肢が極めて不自由にまた、美容的には醜くなります。

治療は入院して手術を行います。多くの場合、適切に圧迫治療を施していれば、手術治療を延期できます。

 

 
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